2023/11/10
【ゆるキャラグランプリなぜ終了?】歴代王座TOP10をご紹介!さらにメタバース空間「ゆるバース」として復活!
「ゆるキャラグランプリって今も開催しているの?」
「ゆるキャラグランプリの歴代王座って誰?」
かつて全国的にも有名なイベントであった「ゆるキャラグランプリ」ですが、じつはさまざまな理由から3年前に終了していました。
なぜあれほどまで人気だったイベントが終了してしまったのでしょうか。
今回は「ゆるキャラグランプリが終了した理由と歴代王座」について解説していきます。
また、今年になり新たな形で「ゆるキャラグランプリ」が復活。今年のグランプリを制したご当地キャラも一緒にご紹介していきます。
ゆるキャラグランプリはいつから無くなった?
2011年から毎年開催されていた全国民が注目する「ゆるキャラグランプリ」ですが、じつは2020年を最後にイベントが終了してしまいました。
その背景には以下のような理由が考えられます。
・コロナ禍によってゆるキャラが活躍できる場が無くなった
・ご当地キャラブームが高まりすぎて飽きが生じた
・ご当地キャラ投票の不正が発覚
・ご当地キャラ参加数が激減
コロナ禍によって地方のイベントが激減してしまったり、ブームの高騰から国民からの関心が低くなってしまった理由があげられます。
さらにゆるキャラグランプリで1位を獲得したいという思いが強すぎて起こった不正なども重なってしまい、惜しまれつつゆるキャラグランプリは終了してしまいました。
ゆるキャラグランプリ歴代王座TOP10
ゆるキャラグランプリで歴代王座を獲得したご当地キャラを10体ご紹介します。
現在も人気が衰えることのないご当地キャラたちなので、ゆるキャラグランプリ1位を獲得した理由に納得がいくでしょう。
それぞれの特徴やなぜ人気なのかなども合わせてご紹介していきます。
2011年 くまモン(熊本県)
くまモンは、記念すべき第1回ゆるキャラグランプリで見事1位を獲得した熊本県のご当地キャラです。同年3月に九州新幹線が全線開業をしたことをきっかけに誕生したくまモンは、全国から348体ものご当地キャラたちが集まる中、約29万票を獲得し1位に輝きました。現在もPR活動を行なっており、日本国内だけでなく海外でも活躍の場を伸ばしています。今年で誕生から13年を迎えたくまモンですが、くまモン関連商品の売上高は累計1兆3000億円にまでのぼるのではないかとも言われています。
引用元:くまモンランド
2012年 いまばり バリィさん(愛媛県)
いまばり バリィさんは、2012年に開催されたゆるキャラグランプリで1位を獲得した愛媛県今治市のご当地キャラです。
今治(いまばり)の名から命名されたご当地キャラで、頭の王冠は「来島海峡大橋」、茶色い腹巻は今治市の名産「今治タオル」、さらに「造船業」をイメージとした船の財布を手に持っています。
前年に行われたゆるキャラグランプリでは、惜しくも2位にとどまってしまいましたが、2012年のゆるキャラグランプリでは各局のテレビ番組からの取材や、グッズ販売も大盛況となり、見事1位を獲得しました。
引用元:いまばり バリィさんの公式サイト
2013年 さのまる(栃木県)
さのまるは、2013年のゆるキャラグランプリで1位に輝いた栃木県佐野市のご当地キャラで、城下町の侍とご当地グルメ「佐野ラーメン」、さらに佐野市名物の「いもフライ」を刀に見立てた見た目が特徴です。
しかしさのまるは、ゆるキャラグランプリに毎年エントリーはしていたものの、地元でのイベントを中心に活動を行なってきたため、まさか1位を獲得できるとは思わなかったそう。
しかし、潤んだ瞳やどんぶりを逆さにかぶってしまったお茶目さが人気を呼び、2013年のゆるキャラグランプリで1位を獲得することができたようです。
引用元:佐野市公式サイト
2014年 ぐんまちゃん(群馬県)
ぐんまちゃんは、2014年のゆるキャラグランプリで1位を獲得した群馬県のご当地キャラで、2012年と2013年ではどちらも3位で止まっていました。しかし2014年の投票が開始された時点でぐんまちゃんはトップを維持しており、勢いそのまま100万票を獲得し見事悲願のグランプリを達成できました。さらに2014年のゆるキャラグランプリでは過去最多となる1699体のご当地キャラが参加したこともあり、ぐんまちゃんがいかに人気であったかが伺えます。
引用元:ぐんまちゃんオフィシャルサイト
きゃらポチッ「ぐんまちゃん」商品販売ページはこちら
2015年 出世大名家康くん(静岡県)
出世大名家康くんは、2015年のゆるキャラグランプリで見事1位を獲得した静岡県浜松市のご当地キャラで、徳川家康の生まれ変わりとして2011年に誕生しました。2013年には準グランプリを獲得できた出世大名家康くんですが、2014年から投票方法が変更されたことを受け、その年のゆるキャラグランプリへはまさかの辞退。状況をよく確認するためにも戦略をねる1年としたようで、まさに本家に劣らない戦術を駆使したご当地キャラと言えるでしょう。
引用元:浜松市公式サイト
きゃらポチッ「出世大名家康くん」商品販売ページはこちら
2016年 しんじょう君(高知県)
しんじょう君は、2016年のゆるキャラグランプリで1位を獲得した高知県須崎市のご当地キャラで、市の新荘川で確認された絶滅種指定のニホンカワウソをモチーフとしているのが特徴です。事前のネット投票では3位という滑り出しではありましたが、当日訪れた方からの投票により見事逆転グランプリを獲得しました。しんじょう君は現在も高知県須崎市のPRを行いながら、絶滅してしまったニホンカワウソの仲間を探しているようです。
引用元:しんじょう君オフィシャルサイト
2017年 うなりくん(千葉県)
うなりくんは、2017年のゆるキャラグランプリで1位を獲得した千葉県成田市のご当地キャラです。市のご当地グルメの「うなぎ」と、成田空港にちなんだ「飛行機」をモチーフとしたデザインが特徴で、成田空港をはじめ、さまざまなイベントにも参加し、市の魅力を伝えていたことから見事1位を獲得したようです。その他にも熱心な投票への呼びかけや、選挙対策本部の設置などにも力を入れていたことが要因とも伺えます。その後、優勝を祝して成田山表参道ではパレードが行われるなど、地元市民に感謝を伝える活動も行なったようです。
引用元:うなりくんオフィシャルサイト
2018年 カパルくん(埼玉県)
カパルくんは、2018年のゆるキャラグランプリで1位を獲得した埼玉県志木市のご当地キャラで、古くから伝わる河童の民話がモチーフ。じつはカパルくんは「公社のキャラクターがあったらいいよね」という会話から生まれたご当地キャラで、志木市民会館の卓上メモから誕生しました。しかしご当地キャラブームが到来するまでお蔵入り状態となっており、陽の光を浴びることのなかった黒歴史を持っています。その後ゆるキャラグランプリに応募したり、イラストから三次元に制作したりしたことから徐々に話題になり、見事2018年ゆるキャラグランプリの優勝を勝ち取りました。
引用元:うなりくんオフィシャルサイト
2019年 アルクマ(長野県)
アルクマは、2019年ゆるキャラグランプリで1位を獲得した長野県のご当地キャラです。とても寒がりのクマなのでいつも頭にかぶりものを身につけています。また、旅好きでもあるので背中にリュックを背負いながら信州の魅力を歩きながら見つけています。かぶりもののバリエーションも豊富で、マツタケやモモ、さらに日本アルプスやお城などいろんなアルクマを見ることができるでしょう。県民から愛されていたアルクマがグランプリを獲得したことで、全国民にも愛されるご当地キャラとなったようです。
引用元:アルクマオフィシャルサイト
2020年 たかたのゆめちゃん(岩手県)
たかたのゆめちゃんは、岩手県陸前高田市のご当地キャラで、ゆるキャラグランプリ最後となる2020年の1位を獲得しました。おでこにある星は「希望の光」、椿の花のバックには「夢と幸せ」が入っており、まさに最後にふさわしいご当地キャラでしょう。この年は東日本大震災から10年が経ったことから岩手県で開催。そのためたかたのゆめちゃんは、勇気を出して6年ぶりにエントリーをしたそうです。その結果、地元の人からのあつい応援や、幸せを運んでくれる妖精キャラクターであったことから、見事グランプリを獲得しました。
引用元:たかたのゆめちゃん公式サイト
メタバース空間でゆるキャラグランプリが復活!
3年前に終了したゆるキャラグランプリが、今年2023年10月にメタバース空間で復活しました。
コロナ禍が緩和され、新たな形として復活したゆるキャラグランプリは、一体どのように開催・投票が行われたのでしょうか。
また、2023年ゆるキャラグランプリを制した1位のご当地キャラもご紹介します。
「ゆるバース」とは
「ゆるバース」とは、アフターコロナでも開催できる形態として復活したゆるキャラグランプリで、株式会社NTT QONOQが提供する空想空間プラットフォーム「DOOR」にて開催されました。「ゆるキャラ」と「メタバース」が融合されており、参加するご当地キャラたちの宣伝活動を閲覧したのちにスマートフォンやパソコンで投票することができます。
さらにリアルでもイベントが設けられており、第1回となるゆるバースでは兵庫県淡路島にて決選投票と表彰式が開催されました。
開催された期間は以下の通りです。
開催概要 | 日程 |
---|---|
ゆるバース内での宣伝活動開始 | 2023年7月上旬 |
ゆるバース内投票結果発表 | 2023年10月20日(金) |
淡路島での決選投票&表彰式 | 2023年10月29日(日) |
2023年の1位に輝いたのは「うどん脳(香川県)」
ゆるキャラグランプリが「ゆるバース」として復活し、初めてグランプリを獲得したのは「うどん脳」です。
うどん脳は香川県のご当地キャラで、うどんが好きすぎてある日目覚めると、うどん脳になっていたという元人間。メタバース空間でのひと足早い中間発表で1位を獲得し、淡路島で行われた決選投票にて総合グランプリを獲得しました。
令和の心をつかむご当地キャラとして人気の高いうどん脳ですが、じつは2012年からゆるキャラグランプリに参加。しかし最高でも172位と票が伸びなかったことから2017年にはエントリーを取りやめていたこともあり、新しい形態でのグランプリ獲得は、多くのご当地キャラにも勇気をもたらしてくれた存在となったことでしょう。
引用元:うどん脳公式サイト
まとめ
2011年から開催されていたゆるキャラグランプリはコロナなどの影響もあり、2020年を最後に終了してしまいました。しかしアフターコロナとなった今年、ゆるキャラとメタバースの融合イベント「ゆるバース」として復活。そして第1回ゆるバースでグランプリを獲得したのは、香川県の「うどん脳」でした。また、ゆるキャラグランプリで歴代1位を獲得したご当地キャラたちを含め、数多くのご当地キャラたちは今でも地元の魅力を伝える活動を行なっています。
かつて人気のあったご当地キャラたちが、突如消えてしまったように感じる方もいるかと思いますが、ゆるバース以外にも「ご当地キャラグッズの販売」や「各種イベントへの参加」も行なっているので、ゆるバースとして復活したことをきっかけに、ぜひ推しのご当地キャラを見つけてみてはいかがでしょうか。